万葉の花 flower story

2019 / 06 / 28  17:32

「文月」「ほおずき」(7月ほおずき)

「文月」(ふづき、ふみづき)

旧暦七月の別称。七夕に詩歌の文(ふみ)を供えるところから、文披(ふみひろげ)月が略された。

また、稲の穂が実る頃の月を意味する含月(ふふみづき)あるいは、穂見月(ほみつき)ともいう。

他に七夜月、涼月(すずみつき)、親月(ふづき)とも呼ばれる。

英語のJulyは、ジュリアス・シーザーの生まれ月にちなんでつけられたもの。

ジュリアス・シーザーは、エジプトの太陽暦をもとにユリウス暦を制定したローマの武将政治家。

 

「ほおずき」(鬼灯。ナス科の多年生草)

七月の花。文月に咲くのでふうづきからほうづきとなった。

杯形をした小さな花(黄緑白色)を咲かせる。

熱さまし、咳止め、利尿薬に使用。

実は種を除いて子供が口に入れて吹き鳴らして遊ぶ玩具。

西洋ではwinter cherryといい、妖精がランプ代わりにするという(鬼灯)。

『古事記』に八岐大蛇の目を形容してアカガチという表記がある。

江戸時代には七夕の供物にし、お盆の草市にも売られた。

七月十日にほうずき市に参詣すれば四万六千日参詣したのと同じ功徳があるという最良の結縁日。

四万六千日(127年)は人間の最高寿命を指し、一生無病息災で過ごせいると言われる。

お米の一升は四万六千粒。江戸中期享保の頃より始まる風習。

 (国立国会図書館デジタルアーカイブより 嵩岳『生写四十八鷹』黒つぐみ ほうづき).jpg

(国立国会図書館デジタルアーカイブより 嵩岳『生写四十八鷹』黒つぐみ ほうづき)