万葉の花 flower story

2019 / 09 / 02  18:58

「長月」「お月見」(9月 七草花)

「長月」(ながつき)

旧暦九月の別称。この月は秋の半ば(仲秋)となり、ひんやりとした冷気の訪れを感じさせる季節。

「長月」は、夜が次第に長くなる月=夜長月を略したもの。

稲熟(いなあがり)月、稲刈(いなかり)月、穂長月などが変化したものとする説がある。

英語のSeptemberの、septはsevenの語源であり、ローマ暦では本来は7番目の月のことであった。

ところが、ユリウス暦を制定したジュリアス・シーザーが、7月をJuly(ジュリアスの月)とし、 

帝政ローマ初代皇帝アウグストゥスが、8月をAugustとしたので、

繰り下がって9月になった。

中世フランスでは収穫月、中世イギリスでは大麦月、現代スイスでは収穫月と、各々呼ばれている。

 

「お月見」

陰暦八月十五日(2019年は9月13日金曜日)に、名月を賞する風流な行事。

夏の主役が太陽だとすると、夜がだんだん長くなる秋の主役は月といえる。

観月行事のルーツは、お月さまが欠けては満ちることに因み、

収穫を感謝し、祖先の霊を偲ぶ儀式であった。

そこに、中国の「仲秋節」が結びついていまの風習になった。

中国では旧暦(農暦)八月十五日に、月餅 (げっぺい) や瓜、果物を庭に並べて月に供え、枝豆や鶏頭花を捧げて楽しむ。

いまでも中華圏では、春節、清明節、端午節、と並ぶ重大な行事であり、三大取引決済期の一つとなっている。

 

陰暦での秋は、七月(初秋)、八月(仲秋)、九月(晩秋)。(太陽暦では8月、9月、10月にあたる)

なかでも、八月仲秋(いまの9月)と、九月晩秋(いまの10月)の美しい月の出る日を

以下のように色々な呼び方で余情を楽しんだ。

 八月仲秋

 十四日「待宵」、十五日「十五夜」「仲秋(良夜)の名月」「芋名月」、十六日「十六夜」、

 十七日「立待月」、十八日「居待月」、十九日「臥侍月」、二十日「更待月」

 九月晩秋

 十三日「後見月」「豆名月」「栗名月」「女名月」

 

「十五夜」=仲秋の名月

 陰暦八月十五日夜の月のこと。芋名月ともいわれる。

里芋、さつま芋などの芋を中心に団子、柿、枝豆などの秋の味覚を

芒や秋草とともに供える。

十五夜なので、供え物の数は十五ないし五の数を供える。

「十三夜」=後見月、名残りの月

 陰暦九月十三日夜の月のこと。栗名月、豆名月ともいわれる。

日本独自の風習で中国にはない。

十五夜を祝って、十三夜をいわないことを、「片見月」といって忌み嫌う。

供え物の数は、十三ないし三の数でまとめる。

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