万葉の花 flower story

2019 / 09 / 29  10:37

「尾花(すすき)」 (10月 尾花)

「芒(尾花、萱)」(かんなづき)

芒(すすき)尾花(おばな)萱(かや、わすれぐさ)。イネ科多年草。

広くアジアに分布、中国日本が原産。

ススキは日本の秋の風物詩であるが、

生活用材として、屋根ふき材料、炭俵、草履、すだれ、ほうき、パルプ、

若葉を家畜飼料、枯草を燃料、と捨て所なく役立ってきた。

「ススキ」は一名を「カヤ」といい、その穂に出たものを「ヲバナ」という。

いずれも同物で、「ヲバナ」は「ハナススキ」とも。

万葉集では、ススキ17首、ヲバナ19首、カヤ11首と、合計43首に詠まれている。

ススキは「すくすく立つ木(草)」の意味とも言われ、

カヤは刈屋根の意味で刈って屋根をふく意味であろうとも言われる。

尾花は花穂をさした意味で、郷土玩具「芒木菟(みみずく)」は雑司が谷鬼子母神の縁起物として有名。

カヤは最も古い名で、おそらく神代の前から称えられてきたものといわれる。

漢字の「芒」にはクサムラ(叢)の義がある。

茎葉が密に叢をなして株から生えるので、上代人がススキを形容した文字。

また日本では「薄」の字が慣用されているが、これはあくまで国訓である。

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(雑司が谷鬼子母神「すすきみみずく」wikipediaより)